諸君、私はカラオケが好きだ
諸君、私はカラオケが好きだ
諸君、私はカラオケが大好きだ
janne を歌うのが好きだ
ABCを歌うのが好きだ
kinki を歌うのが好きだ
レミオを歌うのが好きだ
SIAMSHADEを歌うのが好きだ
しゃるを歌うのが好きだ
L'Arcを歌うのが好きだ
SINCREAを歌うのが好きだ
DAMで、JOYで
UGAで、歌広で
カラ鉄で、カラ館で
ビックエコーで、747で
自宅で、帰路で
この地上で行うありとあらゆるカラオケ行為が大好きだ
履歴を並べたデンモクで選曲し、操作音と共に本体へ赤外線を飛ばすのが好きだ
空中高く設置されたスピーカーがマイクに共鳴しハウリングした時など心がおどる
店員の操る30分の設定料金が、我々を誘発するのが好きだ
悲鳴を上げる様にクーラーが壊れた部屋から飛び出し
店員を呼び出して部屋を替えさせた時など胸がすくような気持ちだった
カラ鉄のネットワーク処理能力が、我々の曲順を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の店員が既に空になった皿を何度も何度も見逃している様など感動すら覚える
デンモクでもうすぐ配信の欄で、好きな盤を見つけたときなどはもうたまらない
適当な番号をデンモクに入れ、
誰の何の曲かもわからずとりあえず音をとろうと必死になるのも最高だ
哀れな隣部屋が我々のV系選曲に健気にも対抗してきたのを
ジャンルを替えアニソンを入れたときに相手の次の選曲がV系だった時など絶頂すら覚える
明らかに届かないキーの高さに滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に歌うはずだった曲が蹂躙されるように勝手に順序が入れ替わっていく様はとてもとても悲しいものだ
UGAの曲数に押しつぶされて歌いきれないのが好きだ
JOYの音質に呆れ果て惰性のようにただ歌い続けるのは屈辱の極みだ
諸君、私はカラオケを、地獄の様なカラオケを望んでいる
諸君、カラオケを愛する歌い手諸君
君達は一体何を望んでいる?
更なるカラオケを望むか?
情け容赦の無い馬鹿の様なカラオケを望むか?
音吐朗朗の限りを尽くし、空演奏に命を与える、嵐の様なカラオケを望むか?
「カラオケ!カラオケ!カラオケ!」
よろしい。ならばカラオケだ
我々は満身の力を込めて今まさにマイクを握りつぶさんとする握り拳だ
だがこの歌にまみれた世界の中で歌い続けてきた我々に、ただのカラオケではもはや足りない!!
大カラオケを!一心不乱の大カラオケを!
我々はわずかに2オクターブ出せるか出せないかの人間に過ぎない
だが諸君は様々な歌色を奏でる歌い手だと私は信仰している
ならば我らは、幾数もの歌を歌いこなす歌い手集団となる
我々をただの趣味人だと追いやり眠りこけている連中を叩き起そう
髪の毛をつかんで引きずり座らせ、耳を開けさせ聞かせよう
連中に輝く音を思い出させてやる
連中に我々の歌を思い出させてやる
hiAとhiA#の狭間には奴らの喉では思いもよらない差があることを思い出させてやる
1億人の歌い手集団で
世界を歌で包み尽くしてやる
第一次 カラオケ大作戦 作戦状況を開始せよ
征くぞ、諸君
※またやっちゃった♪